まもなくオープンする「ムーミンバレーパーク」!詳細な先行体験レポをお届けします
ムーミンバレーパークは埼玉県飯能市のテーマパーク。アクセスやアトラクション、魅力や見どころをご紹介!プレオープンで一足お先にお邪魔した筆者が詳細な体験レポートをお届けします。また、トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園との違いについてもご説明します。
2019年3月16日(土)、飯能市に新たに誕生する「ムーミンバレーパーク」。ムーミン誕生の地、フィンランド以外では世界初のオープンになるそうです。
今回は、ムーミンバレーパークの魅力を伝えるべく、ムーミン初心者のライターオハラが一足先にお邪魔してきました!
テーマパーク全体の魅力はもちろん、ムーミンファンと初心者の方がどちらも満喫できる楽しみ方を紹介します。
筆者はムーミン沼にハマりそうなほどに楽しめたので、「行こうか迷っている」という方はぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
目次
来園前にチェックしておきたい!ムーミンバレーパークのQ&A
まずは来園に際して気になるポイントをQ&A形式でまとめました。「早く全貌が見たい!」という方は飛ばしてください。
Q.ムーミンバレーパークって、以前から”ムーミン谷”と呼ばれているあの公園のことですか?
A.もしかして「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」のことを言っていますか?でしたら違います。”ムーミン谷”と呼ばれることの多い「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」ですが、ムーミンバレーパークとは別の公園です。詳しくは記事の最後で説明しているので、気になる方はご覧ください。
Q.飯能駅からどれくらいかかるの?
A.バスで13分ほどです。歩くと40分くらいかかるので、バスを使うのがおすすめです。
車で来園する際は関係ありませんが、電車で向かう場合は飯能駅または東飯能駅からメッツァ直通のバスに乗り継ぐ必要があります。
駅からパークまでの距離は約3.2km。バスだと片道13分の距離で、歩くと35~40分ほどかかります。ためしに歩いてみたらハイキング感覚で楽しかったですが、結構疲れるので、もし歩くなら帰りの方がおすすめです。
Q.入園チケットはどこで購入できるの?
A.オンラインで事前予約をするか、当日にエントランスで購入ができます。駐車場もオンライン予約が可能です。
事前に混雑状況がわかるのは嬉しいですよね。混雑時は入場制限も検討しているそうなので、来園日が決まったら早めに予約されるのがおすすめです。
Q.支払い方法について/カードは使える?
A.入園チケット、レストラン、ショップではクレジットカード、ICカード(Suica、ICOCAなど)が利用できます。
ただし「海のオーケストラ」などの有料アトラクションの支払いについてはクレジットカードは使えず、現金、ICカードでの支払いになるようです。
有料アトラクションのチケットは、写真スタジオのとなりにある券売機で購入できます。
※広報担当の方に伺った情報ですが、2019/03/06時点の情報なので変更される可能性もあります。
【基本情報】
ムーミンバレーパーク(HPはこちら)
- 西武池袋線「飯能駅」より直通バスあり
- ※土日祝日はJR八高線「東飯能駅」からも直通バス運行
- 営業時間:10時〜19時(原則年中無休)
- 入場料金:大人1,500円/子ども1,000円(3歳以下無料)
※一部有料アトラクションあり- 駐車場あり 料金はHP参照
次は、各施設の説明を交えつつ、実際に行ってわかったムーミンバレーパークの楽しみ方を紹介していきます!
ムーミンバレーパークの楽しみ方
施設内はアトラクションやギャラリーが充実しているのはもちろん、豊かな自然に囲まれていた点も印象的でした。
充実したアトラクションを満喫しよう
まずはアトラクションから!目玉のショー「エンマの劇場」はもちろん、ムーミン屋敷や写真スタジオなど、様々なアトラクションが楽しめます。
エンマの劇場でショーを楽しもう
エントランスから進むとまず目に入ってくるのが、ムーミンバレーパークの目玉であるエンマの劇場。
ここでは等身大のムーミンやスナフキン、リトルミイたちによるショーが楽しめます。セグ◯ェイを乗りこなすムーミンたちは必見です(笑)
ショーは1日3回、無料で上映されています。
アーケードゲームでぬいぐるみをゲット!?
1回500円で挑戦できるアトラクション。2種類のゲームが楽しめます。
クリアするとムーミンかリトルミイのぬいぐるみがもらえるのですが……
どちらも相当むずい。クリアできる人いるの?
美人なおねえさんは玉転がしはクリアできたと言っていました。すごい。
シンプルに難しいですが、シンプルに盛り上がるのでぜひ皆で挑戦してみてください!
写真スタジオで思い出を持ち帰る
アーケードゲームの隣の写真スタジオでは台紙付きの写真が2,000円で撮影できます。
ムーミンがかわいすぎた。撮影中は優しさに触れたのが久々すぎてちょっと泣きそうになりました。
撮影スタジオは自然豊かな部屋と洋室の2種類があります。筆者は洋室で撮影しました。
ムーミン屋敷でムーミンワールドに浸ろう
ショーと並んでもう1つの目玉がムーミン谷のシンボルであるムーミン屋敷。
原作が忠実に再現されている「ムーミン屋敷」。実際のフィンランドやヨーロッパなどで買い付けたアンティーク品を使った内装は細部まで作り込まれており、世界観に入り浸れます。
初心者の方もツアーでスタッフの方が詳しく説明してくれるので大いに楽しめます。ツアーは1人1,000円です。
リトルミイのプレイスポットは笑えること間違いなし
リトルミイのいたずらを楽しむ体験型アトラクション。ムーミン・コミックスの4巻で描かれたある話が体験できます。料金は700円。
ショーの始まりと同時にスタッフさんに写真を撮影してもらう場面があるのですが、ここで変顔をすると後ほど楽しいことになります。ぜひ恥じらいを捨てて変顔をしてみてください。
ムーミンたちの視線の先はあえてさらにぼかしています。そこに何が写っているかは自身の目でお確かめください……!笑えます。
海のオーケストラ号で壮大な冒険に出よう
「海のオーケストラ号」は、運が良ければ(?)水しぶきが浴びられる体験型アトラクション。
若かりしムーミンパパの冒険を追体験できます。料金は1,000円です。
ちなみにアニメーションは豪華声優陣によるアテレコも魅力。
「豪華って言っても言うほどじゃないでしょ」と思われるかもしれませんが、出演者は
- 戸松遥(ムーミントロール役)
- 花澤香菜(スノークのおじょうさん役)
- 櫻井孝宏(スナフキン役)
- 福山潤(スニフ役)
などなど。これがどれくらいすごいかはわかる人にはわかるはず。えらいことですよこれは。スナフキンがイケボでした。
飛行おにのジップラインアドベンチャーでスリルと爽快感を味わおう
ムーミンバレーパークで随一のスリルと爽快感を味わえるアトラクションがこちら。
対岸から宮沢湖上空をジップラインで滑空して自然を一望できます。料金は1,500円です。
※身長120cm以上190cm未満、体重30kg以上100kg以下の条件があるのでご注意ください。
ヘムレンさんの遊園地で大自然とたわむれよう
おさびし山エリアにある丘を登ると現れる遊園地。
アスレチックのクオリティが凄まじく、子供も大人も満足できること山のごとし。ここで遊具鬼したら楽しそうですね〜。
うみうまのセルフメリーゴーランド的な乗り物も。座布団が置いてあるところに優しさを感じます。
一台を漕げば全てが動く仕組みになっています。
有料アトラクションの料金は写真スタジオのみグループ料金で、他のアトラクションは1人当たりの料金となっています(3歳以下は無料。また写真スタジオは写真1枚の料金になります)。
アーケードゲームほんと悔しかった……。筆者はそれぞれ5回分くらい挑戦しましたがダメでした。
「コケムス」でムーミンの世界を追体験
ムーミン屋敷の左隣にあるのがフィンランド語で「体験」を意味するコケムスという施設。コケムスには
- ギャラリー(3階・2階)
- ワークショップ(2階)
- ショップ&カフェ(2階)
- グッズショップ(1階)
- レストラン(1階)
が併設されています。ここがすごいです。
ギャラリーでジオラマとともにムーミンについて知る
エレベーターで3階に上がるとギャラリーに入れます。
ムーミンのキャラクター達との写真撮影や、最新のテクノロジーが活かされた仕掛けを楽しめます。
ギャラリーの情報密度が半端なかったです。ムーミンの全てがここに詰まっていると言っても過言ではない。
どれも完成度が高すぎて驚かされます。
ここに来ればあなたもムーミンマスターになれるかも?またゆっくりと学びに来ようと思います。
「パヤ」でオリジナルアイテムを作ろう
コケムスの2階にある「パヤ」という施設では
- はなうま(うみうま)の絵付け(1,500円)
- オリジナルジェルネイル作り(800円/1本)
- オリジナルの缶バッジ作り(500円)
の3つのワークショップが楽しめます。
2種類のレストランで腹ごしらえ
テーマパークで外せないのがオリジナルのメニューが楽しめるレストラン。ムーミンバレーパークは
- ムーミン谷の食堂
- パンケーキレストラン
の2つのレストランがあります。
ムーミン谷の食堂でパーティ気分を楽しむ
コケムスの1階にあるレストラン。
「花火が上がるさなか催されるムーミンたちのパーティ」をイメージした内装は見ているだけで陽気な気分になれます。
ここでは
- ヤーコブさんの空飛ぶシチュー
- ガーリック風味の緑の帽子パスタ
- 彗星ハンバーグ
の3種類のメインディッシュが楽しめます。
筆者は「ヤーコブさんの空飛ぶシチュー」をいただきました。プリプリのチキンとナッツの食感が楽しく、シチューもコクのある味わいでご飯との相性も抜群。おいしかったです。
フィンランド発祥のデザート「ラスキ アイス プッラ」もいただきました。
生クリームとマーマレードジャムという、罪深い組み合わせのデザートです。美味しくないわけがない(確信)。
※デザートはコケムスの2階のショップ&カフェで食べられます
パンケーキレストランでは映え間違いなしのメニューも
入園後すぐのところに位置しているパンケーキレストランでは映え間違いなしのパンケーキが食べられます。
それがこれ。筆者はお腹が一杯で食べられなかったので実物はぜひその目で確かめてください(笑)
パンケーキスイーツ以外にもローストポークや
ほうれん草が練り込まれたパンケーキwithベーコンなど、ディナーにもピッタリなメニューが盛りだくさん。スキレット料理で北欧ならではの雰囲気も楽しめます。
写真スタジオのとなりにある「ピカルオカ」ではホットドッグ(700円)がテイクアウトで楽しめます。
ホットドッグ以外にアイスクリーム(500円)とクラフトビール(700円)も。自然に囲まれながら食べるホットドッグとビールは最高に違いない。
世界最大級のムーミンショップでお買い物
ショップも見どころの1つで、品揃えの規模はなんと世界最大級。見ているだけで時間がどんどん過ぎていきます。ショップはコケムスの1階、エントランスと各アトラクションの隣に点在しています。
こちらがコケムスの1階にある「ムーミン谷の売店」。ムーミンバレーパークのメインのショップです。
このネックレス、可愛すぎないですか……?
Tシャツやパーカーなどの衣料品も充実のラインナップ。カンワイィ〜〜〜
ハンドクリームやアロマスプレーといった雑貨も。生活雑貨ここだけで揃ってしまう説ある。
もちろんぬいぐるみもたくさんあります。モランの存在感が激しい(笑)
ギフトにぴったりなグッズもたくさんあったので、プレゼント探しがてら訪れてみるのも楽しいのでは。
隠れた小ネタを探して園内を回ろう
ファンの方におすすめの楽しみ方が「園内に散りばめられた様々な小ネタ」探し。
きれいなおねえさんから「園内にいろいろな小ネタや隠れキャラクターが散りばめられているので探してみるのも楽しいですよ!」と。
筆者が教えてもらったのは「黄金のしっぽ」と「ムーミンママのバッグ」について。
特に興味深かったのがムーミンママのバッグ。ファンの方にとってはおなじみだと思いますが、ムーミンママは普段バッグを手放さないはずなのになぜここにあるのでしょうか。
こんなところにもバッグが。一体どういうことなのでしょうか。
ほかにも園内を見渡すと様々な施設があります。
「スナフキンのテント」では1日数回スナフキンが現れることも……?
ほかにも様々な場所に小ネタや隠れキャラクターが仕込まれているみたいなので、ぜひ探してみてくださいね!
ムーミンバレーパーク公認ホテルに宿泊すると……?
宿泊込で来園を予定している方はムーミンバレーパークの公認ホテルを利用することで骨の髄までムーミンに浸かれます。
オフィシャルホテルとパートナーホテルの2種類があり、それぞれ下記の特典が受けられます。
オフィシャルホテル
- スペシャルルームでムーミンの世界観がホテルの部屋でも楽しめる
- ムーミンバレーパークで宿泊者限定グッズが購入できる
- 入園保証がついて入場制限の際にも安心
- 限定グッズがもらえる
パートナーホテル
- 入園保証がついて入場制限の際にも安心
- 限定グッズがもらえる
熊谷や大宮から横浜や成田まで、幅広い地域のホテルが対象となっています!
それぞれのホテルについては公式HPの公認ホテル一覧をご覧ください。
先行内覧の特典で贈り物の一部をいただけました。家宝にします。
まとめ:ムーミン好きも初心者も楽しめる穏やかなテーマパークだった
ということでっ!ムーミン初心者の筆者でもとても楽しめたテーマパークでした。
ファンはもちろん、初心者でも楽しめる配慮がしっかりとされているので、ここがきっかけでムーミンに興味を持ち始めるという方も多そうです。
飯能の豊かな自然を活かした穏やかなテーマパークになっていて、恋人でもファミリーでも友達同士でも、誰と来ても楽しめると思います。内覧会では年配の方もいらっしゃっていたのが印象的でした。
入園料も他のテーマパークに比べると安価で、かつアクセスも池袋から約1時間程度で着くので気軽に行きやすいのではないでしょうか。
都心のテーマパークや遊園地とは毛色が違う、穏やかでゆったりとした時間を楽しめるテーマパークでした。
それではムーミンバレーパークでまたお会いしましょう。
1人でものんびりと楽しめるテーマパーク「ムーミンバレーパーク」のレポートでした。
ムーミンバレーパークがあるメッツァビレッジの取材記事はこちら。
【もう1つのムーミン谷】トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園とは
最後に!!実は飯能にはもう1つ”ムーミン谷”があります。それが1997年に生まれた「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」です。
ここはここで楽しい施設ですが、こちらはテーマパークではなく市営の公園です。知らないと混同してしまう恐れもあるので紹介します。
「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、飯能駅の1つ手前の「元加治駅」から徒歩20分ほどの位置にあります。
ここはムーミン童話の世界を彷彿とさせる公園で、地元の人から”ムーミン谷”と呼ばれ親しまれていました。飯能に行ったことがなかった筆者も「飯能に”ムーミン谷”というスポットがある」という噂だけは知っていたレベルです。もともとは「あけぼの子どもの森公園」という名前でしたが、「ムーミンキャラクターズ社」の会長であるソフィア・ヤンソン氏(トーベ・ヤンソン氏の姪)に名を冠する了承を得て、2017年6月1日に「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」に改名したという経緯があります。
2019年3月14日現在、Googleで「ムーミン谷 飯能」と検索すると、右側の地域情報は「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」が表示されます。しかし、検索結果1位にはムーミンバレーパークの公式サイトが表示されます。このままだと”ムーミンバレーパーク”と”トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園”を混同してしまう方が出てくるのではと思い、こうしてご説明した次第です。
普通の公園とは一味違う、オリジナリティあふれるデザインの建物があったり、小さな滝があったりでとても楽しく過ごせたのを覚えています。公園内の建物の一室にムーミンの絵本や童話がたくさんあったのが印象に残っています。
自然そのままの姿を活かした公園となっており、ムーミンバレーパークとはまた違った魅力があります。
2018年には公園の世界観を反映したカフェ「Cafe Puisto(カフェプイスト)」がオープンしました。
ムーミンバレーパークを訪れた後に余力が残っているという方は、あわせて行ってみるとムーミンの世界をさらに満喫できると思います!
ムーミンバレーパークとの距離は↓のような感じ。
これで北の「ムーミンバレーパーク」、南の「あけぼの子どもの森公園」という勢力図になりましたね(争ってない)。
それでは今度こそさようなら。ムーミンバレーパークは2019年3月16日(土)にオープンです!
取材・執筆:オハラ(運営メディア:OHABEST)